施設によってNIPT検査の精度は違うのか??
妊娠中のママたちにとってNIPT検査は、胎児の染色体異常を非侵襲的に検査できる頼もしい手段です。しかし、NIPT検査を受ける際に、「施設によって精度が違うのか?」という疑問を抱く方もいることでしょう。
実は、NIPT検査の精度については基本的にどこで受けてもほぼ同じと言われています。NIPT検査は、胎児由来のcfDNA(細胞フリーDNA)を解析することで染色体異常を検出します。この技術は、全体的に高い信頼性を持っており、日本国内で実施されているほとんどのNIPT検査は同じ技術を利用しています。
イルミナ社の技術とNIPT検査の信頼性
日本国内のNIPT検査のほとんどがイルミナ社の技術(Veriseq V2 system)または同様の検査機器を採用しているため、どの施設で受けても同じような精度が期待できるのです。イルミナ社は日本国内で特許を取得していますので、イルミナ社以外の検査技術が普及しにくい事実もありますが、イルミナ社自体の技術は高度で信頼性が高く、多くの妊婦さんに利用されています。そのため、大学病院や認証施設で受ける場合も、非認証施設で受ける場合も、精度に大きな差はありません。
NIPT検査の精度については、基本的にどの医療機関で受けてもほぼ同等とされています。しかし、中でもヒロクリニックでは他とは異なる特徴的な点があるそうです。それは、「イルミナ社」と「メディカバー社」の2つの異なる技術を組み合わせて、国内の検査機関で検査を行っているようです。
認証施設と非認証施設でのNIPT検査の精度の変化
NIPT検査を実施している大学病院や認証施設は外部の検査機関に検査を委託しています。
【大学病院だから・・・、認証施設だから・・・】と思われる方が多いですが、非認証施設も含めて、全ての医療機関でNIPT検査は外部の検査機関に委託されて行われています。
大学病院や認証施設で受けるNIPT検査と、非認証施設で受けるNIPT検査の間には、精度に差がないと言えます。この点は妊婦さんにとって安心材料となることでしょう。これはイルミナ社の技術が広く普及していることによるものであり、非認証施設でも同じ信頼性でNIPT検査が行われていることを意味します。
特に非認証施設の検査は、国内で検査をしている検査機関が少なく、海外に検体を輸送していることが多いです。認証施設においても20%程度は国外検査と推定されています。また、認証施設の多くはVeriseq V2 systemを使ったジーンテックで検査されています。【大学病院だから検査精度が高い、認証施設だから安心】などと認識している方が多い印象ですが、それは間違いだと言わざる得ません。日本医学会が承認した認証検査分析機関も国内の自社検査所で検査をしていない会社もあり、海外の検査会社に輸送して検査を委託しているケースもあります。海外の検査の心配な点は輸送時の紛失や、検査の取り違えです。バーコード管理していない検査会社が存在し(大手も)、手作業で入力をしているところもあります。このような観点から、国内でNIPTを検査できる場合は多くないのかもしれません。
NIPT検査の普及により、胎児の染色体異常の早期発見が容易になりましたが、検査結果に対する理解と適切な対応が重要です。国内におけるNIPT検査は多くの場合で検査精度に大差がなく、妊婦さんにとって心の負担を軽減し、安心して妊娠生活を送る手助けとなるでしょう。