現在妊娠10週未満でも検査を受けれるとうたっている医療機関が数箇所あります。これらの医療機関が利用している検査機関には2種類ありまり、それぞれの特徴を記載すると以下の通りになります。
1 海外に送るケース(Veritana, Medicoverなど)
2 自社またはグループ企業で行う国内検査。
1の場合には妊娠週数は必須のため、適当に週数を改めて検査を依頼するしかありません。妊娠週数の作為的な偽造をしないと検査を受け付けてくれません。
2の場合に数値で表示される検査結果をみて、その数値が妥当であるかを判断して独自に検査機関が検査結果を出している。
早期の検査のメリットとデメリットについて説明しましょう。
メリット;早期にNIPT結果がわかるので、絨毛検査(妊娠11週から)または、妊娠初期での堕胎が可能であるということです。あまり大々的に書かれていませんが、妊娠週数が進めば進むほど、堕胎は難しくなります。最大で妊娠22週までしか受け付けないのは、そのリスクにあります。この週数以降になると法律的に認められなし、母体の受ける負担も通常の妊娠と変わらなくなります。
ではデメリットはなんでしょうか?
胎児が小さいために十分はFFが確保できないことです。FFのカットオフ値は各社によって異なるので何%というのは難しいですが、2%未満では結果の信用性は薄くなります。ただそれもケースバイケースになるので一概には言えません。逆に10週未満でもFFが十分(概ね3%以上)にある場合には週数に関係なく、結果は信用できると考えてもらっていいと思います。FFが十分に高ければ妊娠10週超えて検査を再度する必要性は薄いと思います。再検査を妊娠10週以降に行うよりも、次の確定検査をお勧めしたほうがいいとおもっているぐらいです。
早期NIPTはより早い段階で検査を得られるというメリット考えると、今後普及していくと思われます。NIPTも医学も進歩しています。個人的には早期NIPTに大きな期待を寄せています。