妊娠10週未満でもNIPTの精度に差はないのでしょうか?

公開日:2023.10.15

妊娠10週未満でのNIPT(非侵襲的出生前診断検査)の精度については、いくつかの点を考慮する必要があります。

  1. 胎児のDNA量: 妊娠初期には、母体血液中に胎児のDNAがまだ少ないことがあるため、NIPTの精度がわずかに低くなることがあります。通常、胎児DNAの検出が可能なのは、妊娠後に少なくとも9週間から10週間以上経過した場合が一般的です。この段階までは、胎児のDNA濃度が増加し、精度が向上します。妊娠六週でも胎児由来の遺伝子分画が十分に高いケースも多数あるようです。NIPTの検査自体は週数によらず検査手法は同じです。十分量の胎児由来のDNAが検出されれば検査に問題ないといえるとのではないでしょうか?
  2. 精度の向上: NIPTの技術は進化しており、より少量の胎児DNAでも高い精度で染色体異常を検出できるようになっています。ただし、妊娠初期にはまだ胎児DNAが少ないため、適切な検査タイミングを選ぶことが重要です。
  3. 検査提供者の方針: NIPTの提供者によっては、10週未満の妊娠に対する検査の提供方針が異なることがあります。一部の提供者は、10週未満の妊娠にも対応している場合がありますが、他の提供者はより遅い妊娠期間を推奨することがあります。提供者による方針を確認することが大切です。また、検査施設によって10週以降も無料で再度検査できるところがありますので、ダブルで検査を受けることによって、より確実な結果が得られるのではないでしょうか?
  4. 確認検査の重要性: NIPTの結果が高リスクとなった場合、確定診断を行う必要があります。確定診断には、羊水穿刺や絨毛膜検査などの侵襲的な検査が含まれます。これらの検査は、妊娠の進行に応じて行われることが多いです。

要するに、妊娠10週未満でのNIPTの精度は、妊娠の進行によってわずかに影響を受けることがあるものの、技術の進歩により早期の段階でも高い精度が得られます。10週未満のNIPTを受けることのメリットは少なからず存在すると思われます。妊婦さんの一番の希望は速く結果を知りたいということです。早く知ることによって多くの選択肢が用意されていることは自明ですから。

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