微小欠失症候群と部分欠失症候群の違いは?

公開日:2023.10.15

微小欠失症候群(Microdeletion Syndrome)と部分欠失症候群(Partial Deletion Syndrome)は、染色体の欠失に関連する遺伝子異常である点で共通していますが、いくつかの違いがあります。

  1. 欠失の大きさ:
    • 微小欠失症候群:微小欠失症候群は、通常、染色体の比較的小さな領域の欠失に関連しています。これは一般的に数百万ベースの大きさで、一つまたは複数の遺伝子が影響を受けることがあります。
    • 部分欠失症候群:部分欠失症候群は、染色体の一部が欠損する異常で、欠失の大きさは様々です。通常700万塩基以上の欠失のことを指します。部分欠失に関連する遺伝子や領域は、染色体の位置に応じて異なります。
  2. 症状の多様性:
    • 微小欠失症候群:微小欠失症候群は、比較的小さな領域の欠失にもかかわらず、広範な症状を引き起こすことがあります。特定の微小欠失症候群には、知的障害、発達遅延、身体的な特徴の変化、心臓異常などが含まれます。
    • 部分欠失症候群:部分欠失症候群は、欠失が生じる染色体の特定の領域に依存し、症状や影響が異なります。したがって、部分欠失症候群には様々な症状が関連しており、具体的な染色体領域によって特定されます。
  3. 名前と特定の症候:
    • 微小欠失症候群:微小欠失症候群は、特定の染色体領域の欠失に基づいて命名され、異なる症状が関連付けられています(たとえば、22q11.2削除症候群、1p36削除症候群など)。
    • 部分欠失症候群:部分欠失症候群は、特定の染色体領域によるものであり、命名がより具体的です。したがって、特定の部分欠失症候群は特定の染色体領域に関連しています。

総括すると、微小欠失症候群と部分欠失症候群は、染色体の欠失に関連する異常であるという共通点がありますが、欠失の大きさ、症状の多様性、命名方法などの点で異なります。どちらも遺伝的な疾患であり、診断と適切な管理が必要です。

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