遺伝子検査はモラルに勝てるのか?

公開日:2023.07.20

遺伝子検査はモラルに勝てるのか?

現在の遺伝子検査は進化している

10年ほど前に21番染色体トリソミー(ダウン症候群)の検査を母体の採血からできるようになり驚きであったのは、過去のものになってきているような気がする。

イルミナ社をはじめ、様々な手法が開発され、その精度はほぼ各社変わらないような様相になってきた。その中で、18,13番染色体トリソミーだけでなく、全染色体の異数性、部分欠失分重複、微小欠失などの新しい検査が当たり前のようになってきた。

受精卵の一部の細胞から遺伝子を取り検査をするPGS(Preimplantation Genetic Screening)でも全染色体異数性の検査は当たり前に行われてきている。すでに、3つの染色体のみを調べれば十分だという考えは、懐古的印象を与えている。

また、NIPTではないが両親の遺伝子から劣性遺伝子疾患を調べることも、先進国ではすでにこれまで行われてきたがなぜか日本では人気がない検査である。モラルに反するという意見を唱える人がいるからだろうか?

遺伝子検査はモラルに反するのか?

合理的な国においては、合理的な考え方がスムースに受け入れられるのかもしれないが、日本では合理主義よりもモラルが優先されることが多いのは皆の感じるところである。

しかしながら、いざ、わが身にその事象がおこるとそれはやはり合理的にならざる得ない当事者の気持ちが理解できる。モラルというものは時代とともに変わっていくものであり、それを規定するのは大衆である。

一部の専門家はそれに従うしかないと思っている。

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