Vanishing twinについて

公開日:2023.10.16

Vanishing twin(消失双子)は、妊娠初期に双子の胎児が存在するものの、後に1つの胎児が自然流産または吸収され、もう1つの胎児だけが生存し、成長する状態を指します。この現象は、胎児の数が減少し、1つの胎児のみが胎児として発育することを意味します。

Vanishing twinは以下のような場合に発生することがあります:

  1. 初期の双子妊娠: 妊娠初期に超音波検査で双子妊娠が確認されることがあります。しかし、一方の胎児が発育不良や染色体異常を持っている場合、自然流産や吸収が起こることがあります。
  2. 胚の異常: 一方の胎児が胚の異常を持っている場合、その胎児は自然流産される可能性が高くなります。これにより、もう一方の正常な胎児が生存し続けることがあります。
  3. 融合: 双子の胎児が初期に融合して1つの胎児になる場合、1つの胎児が消失します。この場合、通常は1つの胎児しか生存しないことがあります。

Vanishing twinの状態は、超音波検査や血液検査によって初めて双子妊娠が検出された後に発覚することがあります。一方の胎児が消失するプロセスは、胎児のサイズが小さくなり、最終的には確認できなくなることがあります。

Vanishing twinの状態は、多くの場合、生存している胎児や母体に対する医療的なリスクを増加させることはありません。ただし、この現象が発生した場合、医師との綿密なフォローアップが重要であり、残存している胎児の健康と発育を監視することが推奨されます。

ちなみにVanishing Twinは認証施設ではNIPT検査ができません。それは、双子と認識されているからであることと(認証施設では双子はNIPT検査受け付けていません)、認証施設で多く使われているVeriseq V2 system(イルミナ社)ではVanishing twinの評価ができないためです。SNPを用いたNIPT(Natera社、Roche社)またはTargeted Enrichment Technology(Medicover社)でなければ、Vanishing Twinを評価することはできません。NIPTにも様々な種類があり、妊婦の状態に応じて行うべきNIPTが存在するのです。

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